大切な医療を次世代につなぐ。医業承継をサポートするアドバイザーの姿勢とは

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医師・病院経営者の高齢化や後継者不足が進む昨今において、親族以外の第三者へ医院を引き継ぐ「医業の第三者承継」は増加傾向にあります。株式会社エムステージマネジメントソリューションズ(以降、MMS)は、医業承継サポートを展開し、医療機関特化型の事業承継・M&A支援をおこなっています。

高度な知識やノウハウが必要とされる「医業承継」。その専門家としてアドバイザーを務めるMMSの金谷さんに、「医業承継」が社会に与える影響やアドバイザーとしての姿勢を伺いました。

株式会社エムステージマネジメントソリューションズ
医業承継アドバイザー 金谷さん
2020年株式会社エムステージに入社。メディカルヒューマンリソース事業部にて、キャリアプランナーを務める。その後、2022年より、医業承継サポートを行う株式会社エムステージマネジメントソリューションズにて、医業承継アドバイザーを務める。

――本日はよろしくお願いします!現在、医業承継アドバイザーとして活躍されていますが、エムステージグループへの入社にはどのような経緯があったのでしょうか

私は以前、人材派遣の業界で働いていました。営業なども経験し、様々な業界に触れるなかで、もともと興味のあった介護や医療の分野への思いが強くなりました。そこで、就労支援やグループホーム支援のボランティアをおこなうようになりました。その経験を通して感じたことが、現場スタッフとして、自分一人が助けることができる人数には限界があるということです。自分が関わることで、より多くの人に、広範囲に貢献できたら…そう言う思いで転職活動をする中で、「医業承継アドバイザー」の存在を知りました。

特に地方における医療の後継者不足は深刻です。後継者がおらず、その病院がなくなってしまうことは、その地域の医療が途絶えてしまうことを意味します。この問題に少しでも貢献したいと考え、先ずは、これまでの自分のキャリアを活かせるエムステージのメディカルヒューマンリソース事業部で、医師のキャリアプランナーとして医療業界のことをインプットしながら、MMSへのキャリアチェンジを目指していました。

――MMSへのキャリアチェンジの際は、エムステージグループ内で希望する部署や職種への異動願を出せるFA制度を利用されたそうですね

はい。やはり「医業承継アドバイザー」になるのが目標でしたので、FA制度があったのはエムステージグループに入社する一つのきっかけになりました。
希望を出すと、すぐに対応していただけて、自分でもビックリでした(笑)とても感謝しています。

――「医業承継アドバイザー」は、具体的にどのようなことを行っているのでしょうか

まず、「医業承継」とは、「後継者不在により閉院を考えている開業医の先生」から「これから開業を検討している先生」へ医療機関を譲渡し、経営を存続させることです。
現在、診療所で院長を務める方の約70%が60歳以上と、高齢化が進むことに伴い、多くの病院で後継者確保が必要とされています。ですが、診療報酬の改定や、建物の老朽化による資金調達が痛手となり、引き継ぎ手が見つからないという問題が起こっています。また、地域医療では、高齢化に伴う医療ニーズが高まっているにもかかわらず、医師不足により、医療機関の閉院が相次いでいます。

「医業承継アドバイザー」は、医療機関専門のM&Aアドバイザーとして、後継者探しに悩む院長と承継開業を志す医師のマッチング、そして、承継業務の支援をおこなっています。地域の方々に必要とされる医療を次の時代へとつないでいくために、日々邁進しています。

――大切な医療を次世代につなぐ「医業承継」。日々の業務で意識していることはありますか

医業承継は、譲り渡す方にとっても、譲り受ける方にとっても、人生に1度のイベントとなるのではないでしょうか。そのため、両者にとって知らないこと、不安なことばかりです。
まずは「安心していただくこと」を常に意識してコミュニケーションをとらせていただいています。必要な情報を、必要な時にお渡しし、当たり前のことに丁寧に取り組む。そして、些細なことでも、わからないことや不安なことは、何度でも聞いていただける関係性の醸成を意識しています。

医業譲渡は長いスパンの案件が多く、お客さまと5年以上のお付き合いになるケースも多々あります。その方の人生に関わる大事なタイミングであることを常に感じながら、その先の患者さま、もっというとその地域に貢献できる喜びと責任を感じながら、丁寧に真摯に取り組んでいます。

また、医業承継はマッチングしたら終わりではありません。マッチングした後に、スムーズに引き継ぎができるようにサポートするのも私たちの役割です。事業を引き継ぐには、法律面、財務面、税金、労務など、様々な視点で注意深く確認し、リスクヘッジをしながら進めていかなければいけません。そのため、自己のスキルアップはもちろんですが、法律の専門家、財務の専門家など、様々な知識をフルに活用することによって、お客さまにとって最適な道を示すことを大切にしています。

――丁寧に、真摯にという部分は、エムステージグループで共有かもしれませんね

そうですね。エムステージグループは「すべては持続可能な医療の未来のために」というグループビジョンを掲げています。このビジョンを社員が意識しているからこそ、一つ一つの仕事が作業にならずに、それぞれの思いがこもるのではないのでしょうか。それが、丁寧さや真摯な姿勢に繋がっているのだと思います。

また、医療の専門的な知見のある会社が、医業承継を扱うケースは少ないと思います。医療は特殊性が高い業界のため、ドクターや医療機関とのコネクション、制度や業界の慣習への理解が必要になってきます。エムステージグループは医療人材事業をはじめて今年で20周年になり、その歴史と登録医師数の多さなども信頼いただける要素になっています。

――最後に、今後の目標を教えてください

医業承継のプロフェッショナルとして、今後はチームのレベル感の向上にも目を向けていきたいです。より、お客さまに信頼していただき、良い結果を生み出せるよう、業務工程の見直しやフレームワーク化をおこなっていきたいです。「持続可能な医療の未来」に直接貢献できるものの一つが医業承継アドバイザーだと自負しています。そのため、自分の専門家としてのレベルアップはもちろん、「医業承継といったらエムステージマネジメントソリューションズ」と思っていただけるよう、これからも精進していきます。

――医療における課題意識と、その解決に貢献したいという強い意思。お話ありがとうございました