「共有」という価値を強化し”健康的に働ける人”と”エムステージのファン”を増やす。産業保健を応援するWEBメディア『Sanpo Navi』リニューアルにかける思い

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企業の産業保健を応援するWEBメディア『Sanpo Navi』は今年1月、サービス拡充によりリニューアルしました。『Sanpo Navi』編集者のお二人に、リニューアルの背景や『Sanpo Navi』にかける思いを伺いました。

『Sanpo Navi』:https://sanpo-navi.jp/

株式会社エムステージコミュニケーションズ
メディア編集部 マネージャー 飯塚さん(左)
前職にて産業保健の専門誌(行政機関発行)制作の担当編集者を経て、2019年にエムステージコミュニケーションズに入社。『Sanpo Navi』の編集長として企業の健康経営や産業保健に関する情報を発信している。

株式会社エムステージコミュニケーションズ
メディア編集部 小堺さん(右)
システムエンジニアなどを経て、2023年にエムステージコミュニケーションズに入社。『Sanpo Navi』の動画編集者として『Sanpo Channel』の運営や企画、動画の編集を担当。

――本日はよろしくお願いします!まずはお二人のご経歴から教えてください

飯塚さん:これまでずっと編集者としてのキャリアを築いてきました。
文学部の大学院卒業後は出版社に勤務し、労働に関する書籍や、産業保健の専門誌の編集者をやっていました。

――もともと働く環境や産業保健に興味があったのですね

飯塚さん:それまでの自分の経験から「健康的に働く」ということに興味をもちはじめ、病気で働けなくなってしまった人や、思うように働けずにいる人たちに対して、少しでも役に立つ情報を発信していきたいという思いをもつようになりました。

――現在編集長 兼、ユニットマネージャーとして『Sanpo Navi』を運営されていますが、どのような背景があるのでしょうか

飯塚さん:これまでは雑誌などの紙媒体を通して情報を発信してきましが、そこでは、情報発信までのタイムラグや読者の反応が見えづらいと感じることが多くありました。
例えば、月刊誌の場合ですと、特集を企画した段階では最新のニュースだったものが、読者の手に届く際には1か月前の情報になってしまっていたり・・・。
また、紙媒体のため「どんな読者がどこまで読んでいるのか」というようなことはわかりませんでした。

最新の情報をいち早く読者に届ける。
そして、その情報がどのくらい読まれて、どのくらい共有されているのかを知ることができる。
WEBであればダイレクトに、スピード感のあるかたちでわかるので、WEBメディアである『Sanpo Navi』に携わらせていただきました。

それから約3年半、編集長として運営から企画・記事の執筆まで『Sanpo Navi』のすべてを担当しています。
自分のつくるコンテンツを通して、いろいろな方の悩みを解決し、「健康的に働ける人」が増えてくれるように、という気持ちで日々『Sanpo Navi』に向き合っています。

――小堺さんはいかがですか

小堺さん:これまではシステムエンジニアなどの仕事をしながら、動画制作の業務にも取り組んでいて、最近ではVTuberのアニメーション素材を自ら制作し、販売も行っていました。
プロモーション動画の制作依頼を企業から受けるなかで飯塚さんとご縁があり、『Sanpo Navi』の動画コンテンツ拡充のお話を伺いまして、去年の7月に入社しました。

――動画コンテンツの拡充を見越してのご入社だったのですね

飯塚さん:そうです!当時の『Sanpo Navi』には記事コンテンツしかなく、今後、動画にも力をいれていきたいという話をさせてもらいました。

小堺さん:自分がつくったものを世に出せたらいいな、という気持ちは常にもっていたので、チャンスだ!と思い入社を決めました。

――今回『Sanpo Navi』がリニューアルされましたが、どのようなメディアなのでしょうか

飯塚さん:『Sanpo Navi』には大きく2つの顔があります。

1つ目は、働く人や人事担当者、若手の産業保健スタッフに対して、有益な情報を届けるというメディアとしての顔です。その情報を社内で共有してもらったり、新たな取り組みを始めてもらったりなど、よりよい健康経営をおこなうきっかけになればと思っています。
そのために、法改正などの社会の動きに合わせた最新の情報や、感染症対策などの現場で必要とされている情報を日々発信しています。

2つ目は、エムステージの経営を支えるコンテンツマーケティングとしての顔です。
メディアは記事や動画などのコンテンツを通して、有益な情報を発信することができます。ですが、それだけではなく、会社の経営を支える中心事業になりえると私たちのチームは考えています。
これまで知らなった社名やサービスを知る最初の接点をつくるのも、どちらか1社を選ぶ際の決定打となりえるのも、日々のメディアを通しての情報の発信です。
そのために、ユーザーのニーズをとらえることや、『Sanpo Navi』のファンになってもらうことを意識し、日々試行錯誤を繰り返しています。そうしていく中で、メディア運営の可能性ももっと広げていきたいです。

――今回のリニューアルでも、この2つは変わらないのでしょうか

飯塚さん:はい!変わりません!
今回のリニューアルは、記事コンテンツのみだった『Sanpo Navi』に動画コンテンツ、スライドコンテンツ、Q&Aコンテンツの3つのサービスを拡充するものになります。

いままでは、記事をみてそのまま帰ってしまう人が多かったのですが、これらのサービス拡充により「共有」という価値を強化し、より一層、有意義な情報の提供と、それによるファンづくりを強化していきます。

新しい『Sanpo Navi』のコンセプトは『産業保健の「知」を共有するメディア』です!

リニューアル後の『Sanpo Navi』

――リニューアルのポイントは「共有」
具体的にどのような「共有」が追加されるのでしょうか

飯塚さん:まず、動画による「共有」です。
『Sanpo Channel』という動画チャンネルをつくり、そのチャンネルの運営や企画・動画制作を担当してもらうのが小堺さんになります。

小堺さん:この動画の内容は、企業の衛生管理者の試験対策や専門家のインタビュー、セミナーなどになります。
企業の人事担当者は、衛生管理の資格を取得する必要があります。日々の業務に追われるなかで、資格取得の勉強がスムーズに進むようなコンテンツを発信していきます。
また、産業医や保健師は、常に専門性の高い情報をインプットしていかなければなりません。その情報を動画で伝えることにより、記事コンテンツのみでは満たせなかったニーズにお応えできればとおもっています。

飯塚さん:2つ目が、『Sanpo Slide』というスライドによる「共有」です。
主に、企業で毎月おこなわれる衛生委員会で使用可能な「衛生講話」のスライドを提供します。
人事担当者は「衛生講話」のテーマ探しからおこない、また、産業医や保健師はそのテーマに沿った講話の資料(スライド)を作成する必要があります。そのような毎月の手間を『Sanpo Slide』をダウンロードし、そのまま使用していただくことで減らすことが可能になります。

3つ目が、企業の人事担当者が業務上の質問を投げかけ、産業医・保健師などの会員ユーザーが回答する『Sanpo Q&A』による「共有」です。(※2023年6月以降のスタートとなります)
現場の疑問に対し、専門家が答えてくれるこのスペースは、ゆくゆくはユーザー同士の「知」を「共有」するコミュニティ化を目指しています。

このように、それぞれのニーズに合わせた様々な手法で「知」を共有することにより、日本企業全体の産業保健のレベルアップを図り、働く人の健康や生産性の向上に貢献できればと考えています。

――Q&Aはまさに「知」の共有ですね

飯塚さん:はい!実は、このQ&Aスペースにはもう一つの目的があります。
それは専門家同士の繋がりをつくることです。
例えば、産業医は座学を受けることでその資格がとれるのですが、あまり実務経験を積む機会がないまま稼働を開始するという現状があります。そのため、自分以外の先生たちがどのように活動しているかを知る機会があまりなく、これにより資格をもっていながらも実際に産業医として働いていない人は少なくありません。
こういった方々が「Sanpo Navi」の中で繋がり、他の産業医の「知」を「共有」してもらうことで、実際に産業医として働く人が増えていくのでないかと思っています。

健康経営に欠かせない存在である産業医を増やしていくことも『Sanpo Navi』の使命だと考えています。

――こちらの新しく拡充されるコンテンツは誰でも利用できるのでしょうか

企業の人事担当・産業医・保健師などの産業保健に携わる方でしたら、会員登録により、どなたでも無料でご利用いただけます。
会員登録をしていただき、スライドなどのコンテンツをダウンロードいただくことでユーザーの情報やニーズをキャッチし、必要とされている情報を届けていきます。

――ありがとうございます!最後に、リニューアルに際しての意気込みをお願いします

飯塚さん:今後はより一層、多くの方に活用していただけるサービスを目指します。
ユーザー数を拡大していき、産業保健に興味を持つ人や、携わる人を増やしていきたいです。そして、すべての産業医、すべての保健師が利用するメディアを目指していきます。
そうすることで、エムステージの新しい顧客をつくりだし、事業に貢献できるメディアにしていきます。

小堺さん:今までのも多くの方に利用されていて、総PV数も凄い数字がでています。なので、まずは飯塚さんの数字を超えていきたいです。同じサイトでありながらも、互いに切磋琢磨していきたいです。
そのためにも、ユーザーのニーズに沿った内容で、最後まで引き込ませるような動画としての面白さ、そして、マーケティングの視点を常に意識していきます。

飯塚さんがいつも本当に楽しんでマーケティングをされているんですよね!どのようなひとが、どのような経路でみているのかなど、熱く語られていて。とても素敵だなと思います!なので、私も同じように議論できるよう勉強していきたいです。

飯塚さん:こういったコンテンツは、会社に触れてもらう最初の一歩になると思っています。だからこそ、質の高いものを、ためになるものをこだわってつくっていく。
そして、会社の経営を支える中心事業としての『Sanpo Navi』の可能性も広げていく。
そういうビジネス視点をもったプロフェッショナルなチームにしていきたいです。

――お二人の息のあったお話、ありがとうございました